ここが変わったFF11

かつてのFF11は、パーティを組むにも、レベルを上げるにも、移動をするにも、とにかく時間がかかるゲームでした。
しかし現在のFF11は、これらの点に関する仕様が大幅に変更されて、大変遊びやすくなりました。

では、どんな風にFF11が変わったのか、ここでは項目ごとにご紹介していきます。

(1)ソロでもパーティを組めるようになった!


ゲーム中に登場するNPCたちをパーティメンバーとして呼び出せる魔法「フェイス」の導入で、ソロプレイヤーでもパーティを組んで戦闘やコンテンツを楽しめるようになりました。

フェイスを習得するクエストはレベル5で受注・クリアすることができ、ゲーム序盤から1人でもパーティプレイでスムーズに戦闘ができます。

最初は3体までしか呼び出せないフェイスですが、「ヴァナ・ディールの星唄」ミッションを進めていくことで上限が上がり、やがてプレイヤー1人とフェイス5人の6人パーティを組むことも可能になります。
もちろん、プレイヤー1~5人+フェイスで6人パーティを組むといった補完的な使い方もできます。

呼び出すことのできるフェイスの種類は、クエストやミッションを進めたり、イベント・キャンペーンでもらえるアイテムなどでも増えていきます。

ソロ+フェイスの6人パーティ
すべてのフェイスにはジョブが設定されていて、例えば上の画像ではトリオンはナイト=盾役(挑発でターゲットを取る)、フォルカーは戦士・アヤメは侍=物理アタッカー(バーサクや黙想などを使いながら攻撃する)、クピピは白魔道士=回復役(プロテア・シェルラで強化、ケアルなどで回復)、コルモルは赤魔道士=支援役(ヘイストやリフレシュで支援)といったように、用途に応じて呼び出してパーティ編成をすることができます。
ある程度の難易度までは、ソロ+フェイスでバトルフィールドをクリアすることも可能です。

ソロでも少人数のパーティでも、足りない役割をフェイスで補うことで、パーティを組む負担が軽減され遊びやすくなりました。


(2)レベルが上げやすくなった!


まず、2011年の仕様変更で敵から得られる経験値がおよそ倍に増えました。

かつてはパーティで「とてもとても強い」表示の敵と連戦しても1体200ポイント程度だった経験値が、今ではスタート直後に「同じくらいの強さ」の敵を倒しても200やそれ以上の経験値を得ることができます。

さらに、前述のフェイスを呼べばソロでも「同じくらいの強さ」以上と連戦ができ、チェーンボーナスを含めて2~3戦で1000ポイント以上の経験値を稼ぐことも難しくなくなりました。

これだけでもかなりレベルアップするテンポは早くなっていますが、エリア内の特定の敵を規定数倒すことを目標に設定する「フィールド・オブ・ヴァラー(FOV)」「グラウンド・オブ・ヴァラー(GOV)」を受けると、目標を達成する度に経験値が得られ、さらに効率よく稼ぐことができます。

加えて「エミネンス・レコード」というアチーブメントシステムを使うと、「南グスタベルグの敵を10体倒すと経験値500ポイント」「敵が水のクリスタルを10個落としたら経験値1000ポイント」というようなお題をこなすことで、経験値をさらに上乗せできます。

経験値がスムーズに稼げる
また、エミネンス・レコードをクリアすると「エミネンス」ポイントが貯まり、これを各レベル帯の装備品と交換ができるので、レベルに応じた装備品を調達する手間も省けます。交換した装備品を売って魔法を買う資金にすることも可能です。

経験値増加の効果があるエンチャントアイテムを使えばさらに経験値は増え、毎月11日~月末にかけて行われるキャンペーンで経験値増加のボーナスが付いた時などは、低レベル帯でも1体で数千の経験値が得られる時もあります。

この他にも「ヴァナ・ディールの星唄」ミッションを進めていくと手に入るだいじなものの効果で、取得経験値に+30%といったボーナスが加わるので、星唄を進めながらプレイするとより経験値が稼ぎやすくなります。

このように、序盤に限らずすべてのレベル帯で経験値稼ぎが楽になっており、条件が揃えばレベル99以降~アイテムレベル119でのメリポ稼ぎでは、1体10000ポイント超えも珍しくなくなりました。


(3)短時間で移動できるようになった!


移動時間を短縮して便利にする施策として「ワープでの移動」方法が追加され、「フィールド上の移動」も改善されています。

まず「ワープでの移動」ですが、街の中に設定されていたクリスタルの形をしたホームポイント(Homepoint)がワープポイントとして使用できるようになりました。

例えば、南サンドリアのモグハウス前からウィンダス水の区の出口へなど、触ったことのあるホームポイントの間であれば一瞬で移動ができます。

また、ホームポイントの設置数も以前より増えており、モグハウス前、フィールドへの出口、競売やギルドなど、色々なところに追加されています。
また、街の中だけでなく多くのバトルフィールドの入口前(例えばズヴァール城の王の間の直前や、各召喚戦の入口前など)にも設置されました。これらのホームポイント間も、一度触れておけば一瞬で移動が可能です。

ホームポイント間を一瞬で移動
ホームポイントを使ったワープにはギルがかかり、同じ街の中での移動は無料、違う街への移動は500ギル、フィールドやダンジョンへの移動は1000ギルを消費します。
しかし、この金額は「ヴァナ・ディールの星唄」ミッションを最初の一段階進めることで500ギル→100ギル、1000ギル→200ギルへとそれぞれ値下がり、さらに使いやすくなります。

もうひとつの「ワープでの移動」方法が、サバイバルガイド(Survival Guide)間の移動です。
各エリアのアウトポストやフィールド・ダンジョンの入口などに設置されている、フワフワと浮遊している本がサバイバルガイドで、こちらも一度触れたことのあるサバイバルガイド同士がワープポイントとして機能します。

ホームポイントのワープが主に街同士とバトルフィールドの行き来に使われるのに対して、サバイバルガイドのワープは街と狩場やクエスト・ミッションの目的地を結ぶ役割を担っています。

サバイバルガイドで狩場へ移動
サバイバルガイドを使ったワープでは一律1000ギルがかかりますが、こちらも「ヴァナ・ディールの星唄」ミッションを最初の一段階進めることで200ギルに値下がります。

この他にも「アドゥリンの魔境」の実装を機に配備されたウェイポイント(Waypoint)というワープ設備もあり、こちらはクリスタルを投入すると得られるチャージポイントを消費して、ジュノやアドゥリンから各地へのワープが可能になります。

以上のようなワープポイントの充実の他に、「フィールド上の移動」を便利にする「マウント」も実装されています。

マウントは、フィールド上であればどこでも自由に呼び出せる移動用の乗り物で、最初に手に入るラプトルを始め、いろいろな見た目の乗り物がキャンペーンやイベント、クエストなどで入手できます。

マウントを使えば、これまでチョコボ乗り場のなかったエリアもインビジ・スニーク不要で、チョコボと同じ速さで移動することができます。
また、従来はチョコボホイッスルでのチョコボ呼び出しができなかったエリアでも、マウントの使用・チョコボの呼び出しともに可能に変更されているので、ダンジョン以外ではほとんどすべてのエリアでマウントで移動することができます。

フィールド上ならどこでも呼び出し可能なマウント
マウントを取得するクエストは、レベル20でチョコボに乗れるようになっていて、ジュノ周辺地図を持ってさえいれば受領・クリアが可能です。
チョコボに乗れるようになるクエストクリアも地図の入手もジュノ上層でできるので、実質レベル20でジュノに到達すればマウントの入手が可能になります。一度マウントを入手すれば、それ以降はレベル20以上のジョブであればフィールドのどこでもマウントに乗ることができます。

以上のように、ワープとマウントの2種類の移動方法が充実したことで、FF11のエリア移動にかかる時間は格段に短縮されています。


その他にもいろいろ便利になりました!


以上のように遊びやすくなったFF11ですが、この他にも色々と便利になった点があります。
あまりに多すぎて書ききれない部分もありますが、以下に羅列していきます。

ステータスの残り効果時間が表示可能になった


強化・弱体ステータスの残り時間表示
プレイヤーにかかっている強化や弱体などの効果(いわゆるバフ・デバフ)の残り効果時間を表示できるようになりました。

例えば上の画像では、一番左のHP最大値ダウンは残り34秒、ヘイストは残り2分(m)、プロシェルはぞれぞれ残り28分、ストンスキンは4分、アクアベールは9分、リレイズは59分残っていて、シグネットはあと11時間(h)もつことが分かります。これらの時間表示は、コンフィグでオン・オフの切り替えが可能です。

パーティメンバーのステータスが表示可能になった


パーティメンバーのステータス表示
ターゲットしているパーティメンバーのステータス状態を表示することができるようになりました。

上の画像では、ターゲットしたキャラクターが暗闇とディアをくらっていて、ヘイスト、プロシェルがかかっていることが分かります。残りの右3つは経験値増加のエンチャント、食事、シグネットです。こちらもコンフィグで表示のオン・オフができる他、一人のパーティメンバーのステータスを固定表示させることも可能です。

命中・回避が可視化可能になった


テキストコマンドで命中・回避を表示
物理命中と回避の数値をテキストコマンドで表示できるようになりました。

コマンドラインに「/checkparam <me>」と打ち込むと、上の画像のように命中・回避が表示されます。「主」はメインウェポンの命中を、「副」は二刀流のサブウェポンの命中を、「遠隔」はレンジウェポンの命中を表しています。
レベル99でアイテムレベルの装備を身に着けている場合は、これに加えて自分の平均アイテムレベルも表示されます。

この機能によって、敵に応じて必要な命中を数値で表現することができるようになり、食事や歌などの強化を命中寄りにするか判断する時の指標になっています。

魔法やアビリティなどの効果範囲が可視化可能になった


効果範囲をサークルで表示
魔法やアビリティなどの効果範囲をグラフィックで表示させることができるようになりました。

上の画像はプロテアを唱えようとしているところですが、プロテアがどこにいるパーティメンバーにまで届くのかがわかるようにサークルが表示されています。

効果が範囲に及ぶアビリティや、範囲攻撃魔法、範囲攻撃ウェポンスキルなどでも、同じように効果範囲を表示させることができます。また、コンフィグでの表示オン・オフの切り替えも可能です。

魔法やアビリティなどの射程が可視化可能になった


射程内外をカーソルの色で表示
魔法やアビリティが敵に届くかどうか、カーソルの色で表示させて判断することができるようになりました。

上の画像は敵に魔法を唱えようとしているところですが、カーソルが赤の場合は射程外、青の場合は射程内となっています。黄色は射程内と射程外の境界で、届くかどうかが不確実なギリギリの距離です。

これもコンフィグで表示のオン・オフの設定が可能です。

マクロのタイトルに全角・日本語が使えるようになった


射程内外をカーソルの色で表示
マクロパレットのタイトルに、全角文字・日本語が使用できるようになりました。

最大文字数は4文字と少ないですが、アルファベットしか使えなかった以前と比べると、マクロをよりわかりやすく作ることが可能になっています。

全部位の装備を200種類保存・呼び出しできるようになった


装備セットで全部位の装備情報を記憶・呼出
全部位の装備を一括で保存・呼び出しできる「装備セット」機能が利用可能になりました。

装備セットは全部で200種類まで保存することができ、コマンドラインから呼び出すことで全部位を一度に着替えることができます。

例えば、ケアル用の装備セットを41番に保存してあるならば、ケアルのマクロの中で「/equipset 41」の一行を入れることで、全部位を一気に41番に保存してある装備に着替えてケアルを唱えることができます。

装備のグラフィックを固定できるようになった


ロックスタイルで見た目を固定
ロックスタイルという機能で、装備の見た目を固定することができるようになりました。コンフィグから指定するか、コマンドラインから「/lockstyle on」と打ち込むことで、見た目を現在装備しているグラフィックに固定することができます。

装備している武器の種類を変更すると見た目が点滅はしてしまうのですが、それ以外では点滅しないようにできるため、「味方に魔法をかけようとしたのに点滅してタゲが外れた」というようなことが起こりにくくなりました。

また、上記の装備セットには装備可能ジョブに関係なく装備を登録しておけるのですが、外見を登録した装備セットと同じに固定することもてきます。

例えば、上の画像では赤魔道士専用のアーティファクトと白魔道士専用のアーティファクトをごちゃごちゃにを装備した見た目に固定されていますが、中身はモンクです。

装備ジョブが装備可能なレベルまで育っていれば、持っている装備を自由に組み合わせて見た目が固定できるので、おしゃれの幅も広がりました。

他にもいろいろ、現在進行形で便利に

この他にも、スキル上げが楽々になったり、プロマシアミッションエリア・バトルフィールドのレベル制限が撤廃されたりと、様々な利便性の改善がなされています。
また、現在も必要に応じてフォーラムの意見を取り入れて開発陣がさらなる利便性の向上に取り組んでいます。

途中で離れてしまった方、一度挫折してしまった方も、興味があったらもう一度ぜひFF11にチャレンジしてみてください。格段に冒険しやすくなった今のヴァナ・ディールは、非常に快適になっています。